【シニアの概況】高齢者の住まい 2019年9月
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
高齢者のいる主世帯の8割以上は持家に居住
高齢者(65歳以上)のいる主世帯について、住宅所有の状況をみると、持ち家が82.7%と最も多くなっています。ただし、世帯別にみると、高齢者(65歳以上)単身主世帯の持家の割合は65.6%となり、高齢者(65歳以上)のいる主世帯総数に比べ持ち家の割合が低くなっています。
住居の状況
高齢者は家庭内事故が多く、最も多い場所は「居室」
医療機関ネットワーク事業の参画医療機関から国民生活センターに提供された事故情報によると、65歳以上の者が20歳以上65歳未満の人より住宅の屋内での事故発生の割合が高くなっています。事故の発生場所は、「居室」が45.0%と最も多く、ついで「階段」18.7%、「台所・食堂」17.0%が多くなっています。
65歳以上の者の家庭内事故
60歳以上の者の日常の買物は「自分で自動車等を運転」が一番多い
内閣府が2016年に行った調査では、日常の買い物について、自分でお店に買いに行くと回答した者に主たる交通手段を尋ねたところ、全体では「自分で自動車等を運転」が55.6%と高く、「徒歩」(28.4%)が約3割を占めています。大都市では、約半数が「徒歩」(50.1%)と回答し、ついで「自分で自動車等を運転」(32.9%)、「家族等が運転する自動車やタクシー」(6.4%)との回答が多くなっています。町村では、7割近くが「自分で自動車等を運転」(67.1%)と回答し、ついで「徒歩」(18.7%)、「家族等が運転する自動車やタクシー」(9.7%)との回答が多いです。
買い物に行くときの主な手段(都市規模別)
また、年齢別にみると、女性の75歳以上では「自分で自動車等を運転」の割合が18.3%と、60~74歳に比べ大幅に低く、他方で、「徒歩」(51.3%)が多くなっています。
買い物に行くときの主な手段(年齢別)
記事作成:2019年9月
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