【シニアの概況】高齢者のインターネット利用状況/介護ロボットの利用意向 2019年12月

内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


増加する高齢者のインターネット利用

過去1年間にインターネットを利用したことがあるかについて、利用者の年齢階級別に6年前と比較すると、70~79歳が14.4ポイント増と最も大きく、次いで60~69歳が11.3ポイント増などとなっており、インターネットを利用する60代、70代の者が増加傾向にあります。

 

利用者の年齢階級別インターネット利用率

 

総務省「通信利用動向調査」を加工して作成

総務省「通信利用動向調査」を加工して作成

 

また、インターネットを利用したことがあると回答した65歳以上の者の使用頻度についてみると、半数近くの43.2%が「毎日少なくとも1回」は利用していると回答しています。

 

インターネットの使用頻度(65歳以上のインターネット利用者)

総務省「通信利用動向調査」(平成28年)を加工して作成

総務省「通信利用動向調査」(平成28年)を加工して作成

 

高齢者がインターネットで調べる医療・健康の情報

内閣府が全国の55歳以上の男女を対象に行った調査によると、医療や健康に関する情報をインターネットで調べることがあるか尋ねたところ、「病気について(病名や症状、処置方法)」の情報を得ている人が22.6%、「病院などの医療機関」が14.0%、「薬の効果や副作用」が13.6%となっています。

また、インターネットで情報を調べると回答した人のうち、どの程度の情報を行動の根拠にしているかについてみると、「他の情報とあわせて判断し有用な情報であれば行動の根拠としている」が49.2%と最も多くなっています。ついで、「いずれの情報も参考程度で行動の根拠にはしない」が33.0%となっており、「ほぼ信用して行動の根拠にしている」については、14.1%となっています。

 

医療・健康についてどのような情報を得ているか

内閣府「高齢者の健康に関する調査」(平成29年)を加工して作成

内閣府「高齢者の健康に関する調査」(平成29年)を加工して作成

 

インターネットで得た情報のうち、どの程度の情報を行動の根拠にしているか

内閣府「高齢者の健康に関する調査」(平成29年)を加工して作成

内閣府「高齢者の健康に関する調査」(平成29年)を加工して作成

 

59.8%が介護をする際に介護ロボットを利用したい、65.1%が介護を受ける際に介護ロボットを利用してほしい

内閣府が行った調査によれば、介護をする際に、介護ロボットを利用したいと回答した人の割合は、「利用したい」(24.7%)と「どちらかといえば利用したい」(35.1%)と回答した人の割合をあわせると59.8%で、「利用したくない(小計)」(33.9%)と回答した人よりも多くなっています。

また、介護を受ける際に介護ロボットを利用してほしいと回答した人の割合は、「利用してほしい」(35.1%)と「どちらかといえば利用してほしい」(30.0%)と回答した人の割合をあわせると65.1%で、「利用してほしくない(小計)」(29.3%)と回答した人よりも多くなっています。

 

介護をする際の介護ロボット利用意向

内閣府「介護ロボットに関する特別世論調査」(平成25年)を加工して作成

内閣府「介護ロボットに関する特別世論調査」(平成25年)を加工して作成

 

介護を受ける際のロボット利用意向

内閣府「介護ロボットに関する特別世論調査」(平成25年)を加工して作成

内閣府「介護ロボットに関する特別世論調査」(平成25年)を加工して作成

 

 

記事作成:2019年12月


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