【シニアの消費】調理食品費 2019年12月

総務省統計局より発表される『消費動向指数』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。


以前の記事※で、1か月あたりの調理食品に係る消費支出の合計は全体平均で8,961円(※13.3%)、60~69歳で9,539円(13.3%)、70歳~8,247円(13.1%)であり、60代は全体よりも多く、70代は全体を下回っています。今回は調理食品の内訳をご紹介します。

※前記事:【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月
※( )内は食費全体を100%とした場合の割合

 

世帯主の年齢階級別1世帯あたり外食費金額一覧

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その他を除く全体平均で一番多いのは弁当、すし(弁当)、天ぷら・フライの順

総世帯の調理食品費の合計金額は8,961円で、食費支出合計に対しての割合が13.3%※となっており、食費の中で2番目に多いカテゴリとなっています。

その内訳の上位は、弁当が1,200円と最も多く、すし(弁当)が909円、天ぷら・フライ762円となっており、比率は弁当が13.4%、すし(弁当)が10.1%、天ぷら・フライ8.5%となっています。

 

【シニアの消費】食料費の内訳 2019年8月

 

<全体平均>1世帯当たりの調理食品費(%は構成比)

全体平均

 

60~69歳の調理食品費は全体よりも多く、特に全体平均との差が大きいのは、すし(弁当)

60~69歳の外食費の合計金額は全体平均が8,961円であるのに対し、9,539円となっており、全体平均よりも578円上回っています。ほぼ全ての項目で金額が上回ってっており、全体よりも調理食品に対しての支出が多くなっています。

特に差異が大きいのは、すし(弁当)で、全体平均が909円なのに対して1,108円と約1.2倍となっており、全体よりもシニア世代に、すしが人気であることが分かります。

逆に全体平均より少なく、金額差が大きい順で見ると、おにぎり・その他が全体平均の92.2%、冷凍調理食品が95.2%、そうざい材料セット92.2%、ハンバーグ96.5%となっています。

 

<60~69歳>1世帯当たりの調理食品費(%は構成比)

60代

 

70歳~の調理食品費は全体平均の9割程度で、うなぎのかば焼きは全体平均の1.4倍

70歳~の調理食品費の合計金額は全体平均が8,961円であるのに対し、8,247円となっており、全体平均の約9割と全体を下回っています。

金額差が一番大きいのは弁当であり、全体が1,200円なのに対し865円と全体の約7割に留まっています。また、その次に差が大きいのは、冷凍調理食品で、全体が478円なのに対し、278円と5.8割と非常に少なくなっています。

逆に、全体平均よりも金額が上回っている項目は、60~69歳と同様で、すし(弁当)。全体平均が909円なのに対し、1,068円と約1.2倍となっています。

その他金額は少ないが特徴的なのは、うなぎのかば焼き。全体が148円なのに対し、210円と約1.4倍となっています。うなぎのかば焼きについては、60代も同様に全体を上回っており、シニア世代に人気であるということが分かります。

 

 

<70歳~>1世帯当たりの調理食品費(%は構成比)

70代

 

※データ出典元:統計局「消費動向指数(CTI)参考詳細表 年次 2018年世帯主の年齢階級別(総世帯)を加工して作成

 

記事作成:2019年12月


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