Helte/「Sail」を活用し産学民連携でコロナ時代のもたらす社会課題の解決に

2020/5/19

(株)Helteが東京大学 高齢社会総合研究機構と
With/Afterコロナにおける「Sail」を活用したシニア層の新たな
コミュニケーションツール開発とコミュニティ形成に関する共同研究を開始。

 

株式会社Helte(本社:千葉県柏市、代表:後藤学、以下「Helte」)は、東京大学 高齢社会総合研究機構 菅原育子特任講師の研究チーム、布施新町みらいプロジェクト(千葉県柏市)と日本のシニアと世界の日本語学習者が繋がる日本語でのグローバル・オンライン・コミュニケーションサービスSail上のリソースを活用し「ICTを活用した遠隔コミュニケーションサービスSailを使用することによる、他者との交流・コミュニティ形成への影響の効果検証」の共同研究開始を正式発表致します。
With/Afterコロナの新たな社会課題の解決に向けてAI等を含めた最新技術も用いて産学民連携で取り組みます。

Helte_東京大学

共同研究の背景

新型コロナウイルス感染拡大が懸念される昨今の社会状況の中、外出自粛が長期化することによって生じる悪影響の一つに、シニア層の孤立があります。
スポーツ施設やコミュニティセンター、デイサービス等の閉鎖によって、従来それらの場で取り交わされていたシニアのコミュニケーションは圧倒的に制限されています。交流の場や機会がなくなり孤立化することで、中高年者に生活不活発病が増加することが危惧されています。このような状況で、ICTを活用したコミュニケーションは、シニアのコミュニティにどのような効果をもたらすことができるのでしょうか。
刻一刻と変化する状況の中で効果的かつ迅速に課題解決のアプローチを行うためには学術的な観点からのサポート、専門知識・技術リソースが必要と考え、東京大学との共同研究を開始する運びとなりました。

 

菅原 育子特任講師コメント

菅原 育子特任講師(東京大学 高齢社会総合研究機構 ・未来ビジョン研究センター)

菅原 育子特任講師(東京大学 高齢社会総合研究機構 ・未来ビジョン研究センター)

この数ヶ月間、新型コロナウイルス感染症の拡大をくいとめるために社会的な活動や交流が大きく制限されています。そのような状況で、ICTを活用した交流や活動は、制限の中でも社会とつながり、さらに感染症の脅威が去った後の生活をも豊かにする、大きな可能性を持っています。
共同研究プロジェクトでは、シニアの皆さん、そして地域社会が、ICTを活用したコミュニケーションによってどのような恩恵を受けられるか、逆にどんな課題が生じうるかを明らかにします。そして、課題を克服するためのより良い解決方法を提案していきたいと考えています。

 

Sailとは https://sail.helte.jp/guide/

 

「Sail」は、日本のシニア層の方々が、世界で日本語を学んでいる人々とオンラインで交流することのできる日本語でのグローバルコミュニケーションサービスです。

世界の日本語学習の状況は公的機関で日本語を学んでいる学習者数のみでも約360万人存在しており(※1)、外国人労働者数は平成19年に外国人雇用状況の届出が義務付けられて以来、過去最高の約146万人にのぼります(※2)。国内でも2019年12月に成立した「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」で、外国人材の受け入れを進める方針が示されるなど、外国人と日本の関係環境が大きく変わりつつあります。

また、日本の65歳以上の高齢者人口は2020年4月時点で3591万人で、総人口比が28.6%と、過去最高となりました(※3)。平成29年9月には、安倍晋三首相が掲げた看板政策「人づくり革命」を推進する「人生100年時代構想推進室」が発足し、超長寿社会を迎える中で長い人生をどのように活力を持って活動していくか、国の制度、社会システムなどのあるべき姿の議論が始まっています。
今後の日本社会が多くの外国人就労者を受け入れる中で、異なる者が持つ違いを脅威と捉えるのではなく、個々の持つユニークネスとして理解を進めることで多様性を尊重し、インクルーシブな社会への第一歩となる変化を生み出していきます。

外国人日本語学習者のSailへの参加国は83カ国になり、登録者数は4500名を超えております。また、教育機関への導入もタイ、ベトナム、ミャンマーといった国々で展開。日本側のシニアの登録者数は1000名を超え、現在も増え続けております。
総会話数は1万回を突破し、外国人日本語学習者が来日後に実際にシニアに会うというケースも生まれ、Sailコミュニティはアプリ内だけではなく、リアルな場でも広がりを見せています。
シニアが、日本の文化や歴史、経験や知恵を伝えることで、これまでの人生を振り返ることができたり、日本の良さを継承していくことが、ひとつの生きる楽しみになればと考えています。
また、日本語学習者の中でも、現在、特に多いのが東南アジア諸国の若者です。彼らが将来の活躍の場として日本を選択し、日本のシニアから生きた日本語を学ぶことで、夢を叶える一歩につなげられるよう、サービスの充実を図ってまいりました。

Sailは在宅シニアの方々の新たなコミュニケーションツールとしてご活用いただいておりますが、本プロジェクトを通じてSailにAI機能を搭載し、会話を行うことで認知症予防・未病といったヘルスケア領域へのサービス拡充につなげていく計画です。

出典元:
(※1)独立行政法人国際交流基金「2015年度海外日本語教育機関調査結果」より
(※2)厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在)」より
(※3)総務省統計局 人口推計 - 2020年(令和2年)4月報 -
 

Helte会社概要

社名:株式会社Helte
URL:http://www.helte.jp/
Sail URL:https://sail.helte.jp/guide/
所在地:千葉県柏市東上町 2-28 第一水戸屋ビル 3F Nob+内
設立:2016年3月22日
代表取締役:後藤学
事業内容:日本のシニアと世界の日本語学習者が繋がる日本語でのグローバル・オンライン・コミュニケーションサービスSailの運営
 

本リリースに関するお問い合わせ先

株式会社Helte 
担当者:小松原 亮
TEL:04-7186-7188

e-mail:info@helte-corp.com

 

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