平成医療福祉グループ/高齢者医療の分野に特化したリハビリテーション

2020/7/16

超高齢化社会に求められる、慢性期・回復期医療におけるリハビリテーションとは

関東・関西・徳島を中心に病院・介護施設を展開する平成医療福祉グループ(以下、当グループ)では、リハビリテーションを特に重要視しています。

患者さんの命を脅かす病気の治療を行う急性期医療に対し、当グループで主に取り組むのは、慢性期医療と呼ばれる分野です。慢性期医療における患者さんの中心は高齢者の方。急性期治療を終え入院された高齢患者さんの多くは、日常生活動作(ADL)が病前と比較して著しく低下しています。そこから在宅復帰を実現するためには、入院早期から十分な量と質のリハビリテーションが必要であり、さらに廃用症候群の予防・改善を徹底することも重要です。

当グループでは、安心できる在宅復帰のためのリハビリテーションとともに、廃用症候群改善のための離床プログラムも充実させ、楽しくそして目的のある離床を実践しています。

退院はゴールではなく、その後も快適に在宅生活を送ることが大切です。
そのために当グループで行うリハビリテーションで特徴的な取り組みをご紹介いたします。

 

 

【「口から食べる」を応援する/摂食・嚥下リハビリテーション】

高齢者は疾病などで状態が悪化した場合、嚥下(飲み込み)機能が低下し、疾病は治癒したものの、食事ができないという理由から、在宅復帰ができないこともあります。食べることの障害は、医学的リスクだけでなく、食の楽しみを奪われ、QOL(生活の質)の低下も招く大きな問題です。
そうしたことを防ぐため、言語聴覚士を中心に、入院後早期から嚥下機能を評価し、適切な食事とリハビリテーションで、機能訓練を行っています。
 

平成医療福祉グループ1

 

【廃用症候群を防ぐ「目的ある離床」】
入院生活で過度に安静な状態が続くと、身体能力の大幅な低下や精神状態に悪影響を引き起こす「廃用症候群」を招くことがあります。当院ではこの予防のため、趣味や娯楽を取り入れた、楽しみを目的とする離床や、生活行為に直結する目的のある離床など、徹底した取り組みを行います。目的を持って離床を行うことは、運動や認知機能の低下の予防とともに、回復への最大の近道となります。

【“自分でトイレ”ができるように「膀胱直腸リハビリテーション」】
尿意・便意の回復とトイレ動作の獲得は、在宅復帰を目指すリハビリテーションにおいて、摂食嚥下と並ぶ最重要課題のひとつです。排泄が自立できないことが、意欲的に何かに打ち込むことを難しくさせます。

自らの意思で、自らトイレで排泄を行う。健康な時であれば当たり前であった行為を取り戻すため、入院直後から早期排泄自立を徹底して意識し、個々に応じたリハビリテーションプログラムを実践します。

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【入院時間を有効に活用「ホームワークの推進」】
個別・集団のリハビリテーション以外の時間も有効に活用していただくため、一人ひとりに応じたホームワーク(自主的練習)を担当スタッフが考え、提案しています。患者さんが高いモチベーションでリハビリテーションに取り組めることは退院への近道となるため、積極的に取り組めるような訓練を提案し、可能な範囲で、体を動かす時間を増やしてもらえるよう努めています。

【先端的な機器で改善につなげる「ロボットリハビリテーション」】
脳卒中や脊髄損傷の患者さんに対して、ロボット機器を用いたリハビリテーションを実施します。より効果的に身体機能が改善する可能性もあり、さまざまな機器を導入しています。歩行時の股関節の動きを検知し、コンピューター制御で足の振り出しを支援するHondaアシストや、生体電位(足の筋肉を動かすための脳からの信号)を検知し、意思に従った動きを支援するロボットスーツHAL®に加え、上肢機能の改善を図るCoCoroe AR2など、先端的な機器で患者さんをサポートいたします。

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【夜間も安心して過ごせるように「24時間365日リハビリテーション」】
昼間以外の時間もリハビリテーションを提供します。退院後の生活環境や介助法を検討するうえでも夜間の状況把握は大切となるため、当院では夜間の動作にもアプローチを実施しています。特に夜間のトイレ動作や移動は転倒などのリスクも高く、療法士が関わることでリスク回避や機能向上につなげていきます。

【一人ひとりに合わせた「個別リハビリテーション」】
理学療法士 (PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が1日最大3時間、個別でリハビリテーションを実施します。運動機能や認知機能、嚥下機能など、患者さんの状態を総合的に評価し、専門スタッフが、一人ひとりに合った最適なリハビリテーション計画を提案。集中的な提供を行うことで、在宅復帰をサポートします。

【楽しみながら行う「集団リハビリテーション」】
日中ベッドで寝ている時間を減らし、廃用症候群を防ぐため、他者とのふれあいや楽しみの要素を取り入れた、5〜10 名ほどの小集団によるリハビリテーションを行っています。生活に必要な動作を集団で行うことで、お互いに協力し会話を楽しみながらリハビリテーションを行うことが可能です。1日1〜3 時間、スタッフがさまざまなプログラムを提供し、運動や認知機能の低下予防と回復をサポートします。
 

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【効果を最大限に引き出す「多職種協働と退院支援」】
リハビリテーションの効果を最大限に引き出すために、医師はもちろん看護・介護や栄養部など、さまざまな専門職と強力なチームを形成し、全力で在宅復帰へ向けた支援を行います。 また、退院にあたってはソーシャルワーカーやケアマネジャーと協力し、さまざまな制度や施設、機関などといった社会資源の活用や、介護福祉サービスについて情報提供およびご提案をいたします。

【退院後も安心できるように「在宅分野での取り組み」】
患者さんが安心できる在宅生活を継続できるよう、外来リハビリテーション、デイケア・訪問リハビリテーションを提供しています。身体機能面の治療はもちろん、生活しやすい住宅環境の設定や、介助者さんへの介助ポイントのアドバイスなど、在宅生活での不安や問題点に直結したリハビリテーションの提供やアドバイスなど、住み慣れた環境で、自分らしく生活ができるよう支援を行います。

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【3職種による総合的なリハビリテーション視点】
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士はそれぞれの職種の専門性を高めながら、お互いを知り・認め、そして情報共有を行っています。例えば、在宅のリハビリテーションにおいては3職種が一緒に関われないこともあるため、患者さんの問題が自身の専門領域でない場合も少なくありません。しかしその際も、医師や他職種への相談、または対応策を提案し、トータルな関わりができるよう、常に総合的な視点による取り組みの実施に努めています。

【Rehabilitative Intervention for Daily Living(RIDL)】
トイレや更衣、歩行など、日常生活のなかで介助が必要な動作に関して、リハビリスタッフがピンポイントで専門的なリハビリテーションの提供を行います。 個別・集団リハビリテーションに加え、一人ひとりの生活で必要な動作へ的を絞った訓練を行うことで、目標とする動作の早期獲得につながる可能性もあり、より早い在宅復帰を目指すために、積極的に取り組んでいます。

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当グループでは今後もより良いリハビリテーション提供のため、質の向上に努めてまいります。
ぜひこれからもグループの取り組みにご注目いただければ幸いです。

【平成医療福祉グループ】
Web:https://hmw.gr.jp
Instagram:https://www.instagram.com/hmw_group
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平成医療福祉グループYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCgijZARw5-DTo-THs15gfYw

 

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