2020.9.11 敬老の日とは?その由来は?

9月21日(月)は「敬老の日」です。各社、「敬老の日」に向けた商品やサービス、キャンペーンなどを積極的に行っています。

そこで、今回はこの「敬老の日」についての由来や日本国外の「敬老の日」、企業の「敬老の日」にまつわる商品・キャンペーン事例をご紹介します。

敬老の日2

 

 


「敬老の日」の由来

敬老の日の由来は、兵庫県から始まった「としよりの日」だそうです。

兵庫県多可郡野間谷村(後に八千代町を経て現在の多可町八千代区)で、1947年(昭和22年)9月15日に村主催の「敬老会」を開催したのが「敬老の日」の始まりであるとされます。これは、当時の野間谷村の村長だった門脇政夫氏が「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨から開いたものです。

  • 1948年(昭和23年)7月:こどもの日、成人の日が「国民の祝日に関する法律」に制定されるが、老人の日は制定されなかった。門脇氏は兵庫県の各市町村に呼びかけ、敬老会活動の輪を広げる。
  • 1950年(昭和25年):兵庫県は「としよりの日」を制定。
  • 1951年(昭和26年):中央社会福祉協議会(現 全国社会福祉協議会)が9月15日を「としよりの日」と定め、9月15日から21日までの1週間を運動週間とした。
  • 1963年(昭和38年):老人福祉法では、9月15日が老人の日、9月15日から21日までが老人週間として制定、翌年から実施された。
  • 1966年(昭和41年):国民の祝日に関する法律が改正され国民の祝日「敬老の日」に制定される。老人福祉法でも「老人の日」が「敬老の日」に改められた。

9月15日という日取りについては諸説あり、農閑期にあたり気候も良い9月中旬ということで決められたそうで、昭和22年当時は戦後の混乱期に当たり、子供を戦場へ送った親たちも多く、精神的に疲労の極みでしたが、門脇氏は、そうした親らに報いるべく「養老の滝」の伝説にちなみ、9月15日を「としよりの日」とし、55歳以上の人を対象に敬老会を開催したという説があります。

その他、聖徳太子が四天王寺に「悲田院」を建立した日が593年9月15日であるとして、敬老の日をこれに由緒づけるという説もあります。ちなみに、この「悲田院」というのは、身寄りのない老人や病人などを収容・救済するための施設のことです。

 

毎年変わる「敬老の日」

過去を遡ると、2017年の敬老の日は9月18日、2018年は9月17日、2019年は9月16日でした。国民の祝日に関する法律の改正により9月15日が「敬老の日」と定められたものの、毎年日付が異なります。

これは、2001年(平成13年)の祝日法改正(いわゆるハッピーマンデー制度の実施)によって、2003年(平成15年)からは9月第3月曜日となったためです。そのため、毎年9月15日から21日までのいずれかの日が「敬老の日」となっています。

敬老の日を第3月曜日に移すにあたり、当時存命であった提唱者の門脇氏が日付の変更について遺憾の意を表明したほか、財団法人全国老人クラブ連合会(全老連)が反対を表明しました。これをうけ、2001年(平成13年)に老人福祉法第5条を改正し9月15日を老人の日、同日より1週間を老人週間とされたそうです。

 

「敬老の日」と「老人の日」との違い

「敬老の日」とは別に「老人の日」があります。大きな違いの一つは何によって定められているのかということです。

  • 敬老の日:国民の祝日に関する法律で定められたもの
  • 老人の日:老人福祉法により定められたもの

もう一つの違いは、それぞれの趣旨が違うということです。

  • 敬老の日:多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うこと
  • 老人の日:国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促す

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日本国外にもある「敬老の日」

「敬老の日」は日本独自の祝日ではありますが、東アジアで伝統的に祝われてきた五節句のひとつである9月9日には、長寿を願って菊の花を浮かべたお酒を飲むなどの慣習があり、主旨が類似していると言われており、老人に敬意を表する祝日・記念日は各国にあります。

  • 国際連合:10月1日「国際高齢者デー」
  • アメリカ:9月第1月曜日の次の日曜日「National Grandparents Day(祖父母の日)」
  • 中国:重陽にちなみ旧暦9月9日「高齢者の日」
  • 韓国:10月2日「老人の日」
  • パラオ:5月5日(祝日)「Senior Citizens Day 」
  • 台湾:8月の最終日曜日「祖父母節」
  • カナダ:9月第2日曜日「Grandparents’ Day」
  • イギリス:10月第1日曜日「Grandparents’ Day」

その他、世界各国にあるようですが、いずれも9月もしくは10月頃が多いようです。

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「敬老の日」商品/キャンペーン事例

毎年ギフトニーズが高まる「敬老の日」ですが、昨年特選ニュースで取り上げた記事によると…

  • 「敬老の日」を祝われたら嬉しいシニアは7割、実際に祝われたことがあるシニアは3割
  • 「敬老の日」デビューの平均年齢は、64.5歳。
  • 祝う側と祝われる側の本当に贈りたい・欲しいギフトは、いずれも、「一緒に過ごす時間」が3位以内にランクイン。祝われる側が貰ったら嬉しいプレゼントは、1位「一緒に過ごす時間」、2位「グルメギフト」、3位「花ギフト」

とのことでした。

>>>シニアライフ総研特選ニュース「楽天/「敬老の日特集2019」

 

それでは、今年はどのような「敬老の日」キャンペーンが行われているのか、ご紹介します。

 

その他、「敬老の日」の商品やキャンペーンについて、「シニアライフ総研特選ニュース」にて最新の情報をピックアップしてご紹介しております。

>>>シニアライフ総研特選ニュース

 


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