飛鳥新社/「命を守るために、とにかく食べて」ーー在宅医療のエキスパートが教える 年をとったら食べなさい

2021/12/15

「やせ型」の高齢者ほど、もっとも避けたい「肺炎」と「寝たきり」のリスクが高まり死亡リスクも上がる

 

年をとると「BMI22の標準体型」が必ずしも健康とは言えません。なぜなら、中高年と高齢者では、「健康の常識」が180度逆転するためです。国内外の研究から、年を重ねるごとに少しずつ体重を増やしていくことで、高齢者の死亡リスクを下げることがわかっています。

健康診断のたびに、医師から

「血圧が高すぎですよ。塩分に気をつけて」
「血糖値が気になるので、甘いものは控えてください」

など苦言を呈された経験がある人も少なくないでしょう。
ただ、65歳をすぎたあたりから、そろそろ「ギアチェンジ」のタイミング かもしれません。

とくに「体力がない」「食欲が落ちてきた」などの方は要注意。
「糖質制限」「プチ断食」など、いま流行りのダイエットは危険です。

中高年までは「動脈硬化」からはじまる病気がいちばんのリスクですが、高齢者は「フレイル(虚弱)」「低栄養」「サルコペニア(筋力低下)」のほうが
「肺炎」や「寝たきり」へとつながるような、大きなリスクとなる のです。

 

sub3_02高齢になったら、 血管系の病気よりも「衰弱」のほうが怖い。

 

体型(身長と体重のバランス)を表すBMIも、じつはもともと18歳から60歳までの年齢でつくられた基準。

文部科学省の調査研究費で65歳以上の高齢者を11年間追跡調査したところ(JACC Study)、もっとも標準的と言われる「BMI22」よりも、高齢者の場合、ちょっとぽっちゃりな「BMI25~30」が健康に生きられた という結果も出ています。
米国でも同様の調査結果が得られました。

また、入院した高齢者の退院後3年間の生存率を調べたデータでも、やせ型の高齢者は太めの高齢者に比べて「約4倍」も死亡率が高いことが明らかになっています。

 

sub4_02国内から海外まで、 最新の医学データを紹介。

 

「ペットボトルが開けにくくなってきた…」
「青信号で渡り切れなくなってきた…」

などの症状があれば、体力や筋力が落ちてきた証拠。
「1にカロリー、2にたんぱく質」を合言葉に、しっかり食べて「体重」と「筋肉」を守りましょう。

 

sub2_02たんぱく質も大事だが、 じつはカロリーも大事。

 

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在宅医療のエキスパート、佐々木医師。コロナ禍の自宅療養では、医療体制の陣頭指揮をとった1人。

 

■佐々木淳(ささき・じゅん)

医療法人社団悠翔会理事長・診療部長
1973年京都市生まれ。手塚治虫の『ブラック・ジャック』に感化され医師を志す。1998年筑波大学医学専門学群を卒業後、社会福祉法人三井記念病院に内科研修医として入職。消化器内科に進み、おもに肝腫瘍のラジオ波焼灼療法などに関わる。

2004年東京大学大学院医学系研究科博士課程に進学。大学院在学中のアルバイトで在宅医療に出会う。「人は病気が治らなくても、幸せに生きていける」という事実に衝撃を受け、在宅医療にのめり込む。2006年大学院を退学し在宅療養支援診療所を開設。2008年法人化し、現職。

2021年 内閣府規制改革推進会議専門委員。現在、首都圏ならびに沖縄県(南風原町)に全18クリニックを展開。約6000名の在宅患者さんへ24時間対応の在宅総合診療を行なっている。

 

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書名:在宅医療のエキスパートが教える 年をとったら食べなさい
著者:佐々木淳
仕様:四六判並製/260ページ
定価:1273円+税
ISBN :978-4-864108-20-1
発売日:2021年12月7日
発行:飛鳥新社

 

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