2017.10.18 シニアに特化した求人

日本は諸外国と比べて高齢者の就業人口が多い国であるという結果が出ています。現在のシニア向けの求人状況はどうのようになっているのでしょうか。

総務省によると、平成28年の高齢者の就業者数は、13年連続で前年に比べ増加し、770万人と過去最多となっています。また65歳以上の高齢者は就業者の11.9%(2016年)と、1割以上を占めえいます。

(図)平成28年の高齢者の就業者数
平成28年の高齢者の就業者数

株式会社トラストバンクの行った「シニア世代の働く意欲に関する意識調査」では、働いた経験のある60歳以上で現在も働いている人(446人)に「何歳まで働きたいか」を尋ねたところ、「70歳」が28.5%と最も多く、「70歳代」(70歳から79歳)と答えた割合は計51.6%に上った。また「80歳以上」の回答も11.2%あり、シニア世代の62.8%が70歳以上まで働きたいと考えていることがわかりました。

(図)「何歳まで働きたいか」
「何歳まで働きたいか」

そんな中、退職後も働く意欲のあるシニアと企業をつなげる動きが活発化、シニアに特化した派遣や求人サイトも続々登場しています。

人手不足を補う「働き手」としてだけではなく、シニア世代が持つ経験や知見が必要とされる一方で高齢者の場合、年齢制限に加え、職種が限られる、求人数も少ないなど、年齢が高くなると仕事が見付かり難くなっている現状があります。

人材派遣のフルキャストホールディングス今年3月にシニア層に特化した新会社「フルキャストシニアワークス」の営業を開始しています。シニア層からは、週2~3日でも長期間働きたいとの希望が多いそうです。

就職情報大手のマイナビの子会社であるマイナビミドルシニアは今年10月に40~60代向けの求人情報サイトを立ち上げています。新卒求人サイトと違うのは、「週1日から働く」「介護休暇あり」など、60代以上の求職者が注目している条件などから仕事を探せたり、年齢と性別、アピールポイントを登録するだけで、自分が採用対象になるかどうかを企業に気軽に確認できる機能等シニア向けならではの機能が目を引きます。

働きたいシニア層と人手不足の企業を仲介する、人材登録の仕組みが有効に機能すれば雇用が拡大していく可能性は高くなるんではないでしょうか?

シニア層に特化した求人サービス

「フルキャストシニアワークス」 – http://www.fc-sw.co.jp/

「マイナビミドルシニア」 – https://mynavi-ms.jp/

「シニア求人ナビ」 – https://www.seniorjob-navi.com/

「グランジョブ」 – http://www.baitoru.com/lp/senior/

シニアマーケティングの豊富な実績事例から、トータルコーディネートさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください
マーケット最前線
データ集
メディア集
ビジネスマッチング
注目ビジネス
シニアの定義
連載コラム
編集室から
シニアライフ総研について
ニュース
お問い合わせ

Copyright©Roots of communication Co.,Ltd. All rights reserved.