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キャラクターから学ぶ

ウルトラマンシリーズのライセンス・MD展開から見る

3世代マーケティング

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©円谷プロ

 

「ウルトラマンX」毎週火曜日夕方6時よりテレビ東京系列

「ウルトラマンX」毎週火曜日夕方6時よりテレビ東京系列

ウルトラマンシリーズのライセンス展開

1966年に放送開始し、現在でもテレビや映画の放送が続いている特撮ヒーローシリーズのウルトラマン。約50年前の放送開始当時に見ていた世代は、現在55~65歳でいわゆる「シニア」世代です。

昭和のヒーローといえば、ウルトラマンをはじめ、鉄腕アトムや仮面ライダーが代表的ですが、三世代に渡り受け入れられるキャラクターは、ウルトラマンだけでではないでしょうか。

放送開始当時は、今のようなライセンスビジネスやマーチャンダイジング(MD)という概念はほとんどなかったため、二次展開を見据えた作品制作をしていなかったそうです。

ライセンスビジネスを見据えた展開をしたのは、1971年に放送された『帰ってきたウルトラマン』で、「怪獣ソフビ」が大ヒットし、子供向けの出版物・文房具をはじめ、食品や衣料品など、幅広く展開をしています。

 

 


最近のライセンス・MD展開について

現在では、子供だけでなく大人向けの展開も積極的で、『3世代に渡って愛されるウルトラマン』として、全世代に向け幅広いコラボレーションを展開しています。それでは大人向けの事例をいくつかご紹介します。

 

1. 怪獣酒場

“地球初出店”した「怪獣酒場」。
「怪獣酒場」には、ヒーローであるウルトラマンは登場せず、メインはウルトラ怪獣。バルタン星人が店長で、店のコンセプトは、「ヒーローたちに時に健闘し、時にこてんぱんにされるウルトラ怪獣たちが、夜な夜な憂さを晴らし、気力を養って、明日への新たな悪巧みをするところ」。

店内には、いくつかのテーマゾーンがあり、印象的な怪獣たちをテーマにしたボックス席やカウンター席が設けられている等、大人のウルトラマンファンに大好評です。
当初は期間限定での展開だったものが、2015年4月から「帰ってきた怪獣酒場」として常設店舗として営業。大阪にはカネゴンが店長の「元祖・怪獣酒場」が誕生しています。

 

 

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2. アミュプラザ(博多・鹿児島)

大型商業施設“アミュプラザ博多”の史上最大の“ウルトラ・リニューアル”にあたり、“史上最大のモデル”としてウルトラの母が広告モデルに起用されました。博多女子のイメージとも重なる、強さと優しさを備えたウルトラの母が、最新ファッションを身に着けた展開です。

イベントに登場したウルトラの母と一緒に写真を撮りたい女性が大勢いたりと非常に好評だったため、その後のバーゲン広告にも登場。(「シャレトンシュワッ!!」というコピーとして使われていますが、博多弁で「お洒落でいらっしゃいますね!!」という意味。)

普段我々が身に着ける洋服をウルトラの母がモデルとなって着こなす、というだけで十分なインパクトがあるのですが、第一弾の撮影時、円谷プロダクション大岡社長が「ツインテールは固定するより、風になびくともっと面白いのでは?」とアイディアを出したそうです。これによって更にリアリティが増し、大きな話題を呼びました。

1973年放映の『ウルトラマンタロウ』で初登場した、「ウルトラマンタロウ」の母ですが、ウルトラマンシリーズでは、ウルトラの母や父などの家族も登場しますので、様々なポジションでの設定・立ち位置で、幅広いメッセージを伝えることが可能です。

 

3.JR東日本ウルトラマンスタンプラリー

2015年1月13日(火)~2月27日(金)にJR東日本の山手線エリアを中心とした全64駅で、1966年放送開始の『ウルトラQ』をはじめ、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』の初期作品のヒーロー・怪獣たちが登場するスタンプラリーが実施されました。

JR東日本のスタンプラリーといえば、夏休みや冬休みの間、子供に人気のキャラクターを起用した展開が多いのですが、鉄道会社として数字が落ちる初春期に、子供だけでなく大人にも響くキャラクターを起用したい、ということでウルトラマンシリーズが起用されました。

このスタンプラリーでは、64駅にそれぞれ異なるキャラクタースタンプが設定されるのですが、各駅長がどのキャラクターを設置したいかドラフトで決定したそうです。その結果、駒込駅なら「ゴメス」、金町なら「カネゴン」と駅名と関連付けられたものや、「大塚駅にはゴローのように大きくてみんなから愛される名物社員がいます」との理由から「ゴロー」を選出する駅もあり、非常にユーモア溢れる展開になったそうです。

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1名だけ「自宅にウルトラセブンが訪問する」という賞品が用意されたのですが、当日の当選者のご自宅には、近所の方やご親戚の方等、大勢の方に迎えられ大騒ぎになったとか。特に、初期作品のヒーローが多かったため、おじいちゃん、息子さん、お孫さんと、三世代に渡って大喜びされたそうです。

 


ウルトラマン≠子供向けキャラクター

ご紹介した事例のように、ウルトラマンシリーズは、様々な切り口や演出によって各世代とコミュニケーションを取ることが可能です。

特にシニアについては、今後力を入れていきたいという円谷プロダクション。
若年層と比較してコンテンツ数が限られる「シニア向けキャラクター」ですが、今回取材をした藤田氏の「“ウルトラマン=子供向けキャラクター”という概念を改めてほしい」という言葉に象徴されるように、今後ウルトラマンシリーズはシニア層にも響くキャラクター、また「三世代」をキーワードとしたマーケティングでの更なる起用が期待できますね。

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